フロアコーティングの基礎知識|費用相場ガイド
費用相場は、施工面積と追加作業をそろえて見る
フロアコーティングの費用は、商品、施工する床の面積、下地の状態、家具移動などによって変わります。FCNが公開する種類別平均単価を50㎡に掛けると、約12.3万〜34.5万円(税抜)の計算になります。ただし、これは追加費用や割引を反映していない、単価からの概算です。
この記事では、公開価格データを使った予算の考え方と、実際の見積りを比べる方法を整理します。価格口コミの「安い・高い」を判断するときも、金額に何が含まれているかを確認しましょう。
価格の出典:フロアコーティングナビの費用相場(価格データ更新:2026年8月24日、参照:2026年9月11日)。
種類別の費用相場|平均単価と価格幅
次の数値は、FCNが調査・収集した商品価格DBをもとに算出した公開データです。参照元は施工会社18社の公開価格を集計しています。全国のすべての施工や、実際の契約金額の平均を示すものではありません。
| 種類 | 平均単価(税抜) | 価格幅(税抜) |
|---|---|---|
| ウレタン | 2,458円/㎡ | 2,200〜2,963円/㎡ |
| シリコン | 5,200円/㎡ | 3,000〜8,500円/㎡ |
| ガラス | 5,600円/㎡ | 2,800〜9,300円/㎡ |
| UV | 6,900円/㎡ | 5,700〜8,500円/㎡ |
価格幅は参照元の収集価格における最小〜最大です。同じ種類でも商品、保証、標準作業の範囲は異なるため、この幅だけで個別の見積りが割高・割安とは決められません。
数値の扱い:本記事では公開データの税抜表示にそろえています。収集元ごとの税区分や、基本料金に含む作業の条件が統一されていない可能性を踏まえ、発注時は各社の税込総額を確認してください。
施工面積30㎡・50㎡なら、いくらになる?
| 種類 | 30㎡(税抜) | 50㎡(税抜) |
|---|---|---|
| ウレタン | 約7.4万円 | 約12.3万円 |
| シリコン | 約15.6万円 | 約26.0万円 |
| ガラス | 約16.8万円 | 約28.0万円 |
| UV | 約20.7万円 | 約34.5万円 |
公開平均単価に面積を掛け、1,000円単位で四捨五入した試算です。消費税、最低施工料金、下地処理、追加作業、諸経費、オプション、割引は含みません。会社から提示されるパッケージ価格や、確定した見積り額ではありません。
少ない面積では最低料金が適用され、上表の単純計算より高くなることがあります。一方、複数の部屋をまとめた料金設定もあるため、希望範囲を図面に示して見積りを依頼してください。
㎡・帖・間取りを混同しない
1帖=1.65㎡で換算して比べる
本記事の比較では1帖=1.65㎡とします。20帖は33㎡です。例えばガラスの公開平均単価5,600円/㎡なら、帖単価は5,600円×1.65=9,240円/帖、20帖分は184,800円(税抜、追加費用等を含まない計算)となります。
この換算は比較のための基準です。会社ごとの面積の測り方や表示単位が異なる場合があるため、最終的には施工する床の実面積で確かめましょう。
3LDKなどの間取りだけでは金額が決まらない
同じ3LDKでも、和室の有無、LDKの広さ、廊下、収納、施工しない部屋によって対象面積は変わります。専有面積や延床面積をそのまま掛けず、実際に施工する箇所を合計します。階段の価格が別計算かも確認してください。
図面には、施工したい部屋と施工しない場所を書き込みます。各社が同じ図面と希望範囲を見て計算するようにすると、面積による見積り差を見つけやすくなります。
追加料金になりやすい作業を確認する
| 項目 | 確認すること | 依頼時に伝える情報 |
|---|---|---|
| ワックス・既存塗膜の処理 | 除去が必要か、対象面積と費用は確定しているか。 | 新築時のサービスワックス、過去のコーティングの有無。 |
| 傷の補修・下地の調整 | 標準清掃と有料の補修をどう区別するか。 | 傷・剥がれ・補修跡の写真、床材の品番。 |
| 家具・家電の移動 | 移動・保管・復旧を誰が行うか。 | 大型家具や冷蔵庫などの位置、室内の荷物。 |
| 階段・収納・廊下 | 基本施工費に含む範囲と、別料金の箇所。 | 間取り図に記載した希望範囲。 |
| 出張・駐車・養生等 | 訪問・搬入に関わる費用が含まれているか。 | 住所、駐車条件、階数、搬入経路。 |
| オプション・割引 | 必要なオプションと、適用条件のある割引。 | 床以外の希望工事、施工希望日、入居状況。 |
見積り時点で確定できない項目は、後で金額が変わる条件と、その際の連絡・承諾の方法を確認しておきます。「一式」の表示だけで分からない内容は、対象範囲を追記してもらうと比較しやすくなります。
関連記事:フロアコーティングの見積りで差が出る理由。
基本料金が安くても、総額では逆転することがある
以下は比較方法を示す架空の計算例です。実在する施工会社の価格や相場ではありません。同じ商品条件・施工範囲と仮定し、追加作業の費用だけを変えています。
| 項目 | A社の仮例 | B社の仮例 |
|---|---|---|
| 基本施工費(税抜) | 180,000円 | 200,000円 |
| 必要なワックス剥離(税抜) | 20,000円 | 基本施工費に含む |
| 必要な家具移動(税抜) | 10,000円 | 基本施工費に含む |
| 小計(税抜) | 210,000円 | 200,000円 |
| 消費税(10%として計算) | 21,000円 | 20,000円 |
| 支払総額(税込) | 231,000円 | 220,000円 |
基本施工費だけではA社が安く見えますが、必要な作業を足した総額ではB社が11,000円低くなります。実際の比較では、さらに商品、施工工程、保証対象、日程までそろえて判断してください。
価格の口コミについては、高いと感じる理由と見積りの見方も参考になります。
予算を調整するときに見直したいこと
- 施工範囲:LDK・廊下だけの場合と、全室の場合を同じ会社に見積ってもらう。
- 必要な機能:艶、滑りにくさ、使える洗剤など、優先する条件を決めて商品を比べる。
- 準備:自分で行える荷物整理や家具移動があるか、施工会社に確認する。
- 日程・割引:適用条件を確認し、割引前の金額ではなく適用後の総額で判断する。
- 補修・保証:初期費用だけでなく、将来の相談窓口と補修時の費用も確認する。
下地処理や必要な乾燥・硬化の工程は、仕上がりに関係します。費用を調整するときは、必要な工程を削る話になっていないか確認しましょう。検討時には施工の必要性から見直すこともできます。
費用相場に関するよくある質問
フロアコーティングはいくらでできますか?
商品と面積、床の状態によります。本記事の公開平均単価を50㎡に掛けると約12.3万〜34.5万円(税抜)ですが、最低料金や追加作業、消費税などを含まない概算です。実際の条件で見積りを確認してください。
3LDKの費用相場を知りたいです。
3LDKという間取りだけでは算定できません。施工する部屋・廊下・収納などを図面で示し、対象面積を確認します。例えば実施工面積が50㎡なら、本記事の50㎡の表を予算の入口にできます。
入居前なら必ず安くなりますか?
必ずとはいえません。家具が少なくても、既存ワックスの処理や最低料金が必要な場合があります。入居前・入居後という区分だけでなく、作業の内訳を確認してください。
相場より安い見積りは避けるべきですか?
金額だけでは判断できません。施工範囲、商品、下地処理、追加料金、保証を確認し、安くなる理由を説明してもらいましょう。反対に、相場より高いことだけで品質が高いともいえません。
相場を把握したら、自宅の条件で見積りを比べる
図面、床材のメーカー・品番、入居状況、希望日、必要な機能をまとめておくと、具体的な比較に進めます。価格口コミも参考にしながら、各社の税込総額と作業・保証の内容を確認しましょう。
価格データの参照元:フロアコーティングナビ「費用相場」。データ更新日と各社の最新見積りをご確認ください。
